イトウの経営Column

2026年、「最大最強の資産」をどう守るか? 〜「健康投資」こそが、高利回りを叩き出す〜

新年、明けましておめでとうございます。

2026年という新しい年を、皆さまはどのような決意で迎えられたでしょうか。

昨年来、私は専門家として様々な法律問題の解決にあたり、また多くの会社経営者の方々と対話を重ねてまいりました。その中で、改めてその重みを痛感しているのが「健康」という名の無形資産の重要性です。

ビジネスの成功を語る際、私たちはつい売上目標や市場シェア、あるいは最新のテクノロジーに目を奪われがちです。しかし、企業のパフォーマンスを支える真の土台は、社長自身の心身の健やかさであり、そこで働く社員一人ひとりの活力に他なりません。

どんなに優れたビジネスモデルであっても、その中心にいる「人」というエンジンが止まってしまえば、城は一瞬で崩れ去ります。一度損なわれた健康を「ゼロ」の状態に戻すために支払う有形無形のコストは、私たちが想像する以上に膨大です。

そこで2026年のスタートにあたり、経営者の皆さまに改めて見直していただきたいのが、「自分という資産の減価償却」に対する感度です。

「健康」を貸借対照表(B/S)で考える

多くの経営者は、最新のPCや営業車、あるいは事務所の設備投資には、驚くほどシビアで、かつ積極的です。

しかし、それらすべての設備を動かし、意思決定を下している「自分自身の体」という、世界で唯一無二の最高性能デバイスに対してはどうでしょうか。メンテナンスを後回しにし、警告灯が点灯しているのを無視して、オーバーヒートするまで使い倒してはいないでしょうか。

2026年、私たちはこれまで以上に長寿社会、そして変化の激しい時代を生きています。これからの経営において、健康は「余裕があれば配慮すべき個人的な事柄」ではなく、「持続可能な経営のための戦略的な投資」として捉え直すべきです。

新年の予算を組むように、ご自身の健康維持にも「投資枠」を設けてみてください。

  • 予防医療への投資: 「いつもの健診」をアップグレードし、脳ドックや精密な人間ドックをスケジュールに組み込む。
  • メンタルメンテナンスへの投資: 孤独な決断を迫られる経営者にとって、思考を整理し、メンタルを整えるコーチや専門家との対話は、認知能力を維持するための「OSアップデート」です。
  • 環境への投資: 良質な睡眠を支える寝具や、脳のパフォーマンスを最大化するための食事管理。

これらは単なる贅沢ではありません。事業の「突然の強制終了」を防ぐための、最も確実で利回りの高い「リスクマネジメント」なのです。

「止まれる余裕」をデザインする

健康投資の究極の目的は、「不調の兆しを感じた時に、迷わず止まれる状態を作ること」にあります。

前回のコラムで、ある成功者が苦境に陥った事例をご紹介しました。多くの場合、致命傷となるのは「不調」そのものではなく、「不調を抱えたまま無理に走り続け、傷口を広げてしまうこと」にあります。判断力が鈍った状態での経営判断は、時に長年築き上げた信用を一晩で失墜させかねません。

「今、私が一週間、あるいは一ヶ月仕事を休んでも、ビジネスも生活も揺るがない」

そう言える状態を作っておくことこそが、真の健全経営です。前回のテーマであった「財務的な余裕(キャッシュ)」は、まさにこの「健康上の緊急事態」に直面した際、自分を休ませ、再起を待つための「療養費」であり「保険」として機能します。

私自身のこと

最後に私自身はどんなことをしているかご紹介します。ご存じの方がいらっしゃるかもしれませんが、結構健康オタクですw

この仕事、かなりストレスフルです。このストレスをうまくあしらいながら付き合っていくしかありません。

まずは運動系。コロナによるマラソン大会中止が相次いだ後、マラソンからは事実上離れてしまい、現在は週に数回筋トレを行っています。体重は増えましたが、身体が重い感覚はなく、むしろ筋量が増えた実感があります。少し走り始めないといけないかも。

次にボディケア系。昨年からハマっているサウナですが、いまも続けています。強制的にデジタルデトックスにもなり、1週間空いてしまうと禁断症状が出ます笑 一節によると、「悟り」と「ととのい」の実態は同じとかなんとか…
また、身体のメンテナンスもしています。プロはすごい。少し触れられるだけでストレスの度合いをすぐに見破られてしまいます。ストレスは身体に表れますね。

医療系についても1つ。かなり大事にしているのは歯のメンテナンスです。歯のストレスはQOLを格段に下げます。特に何もなくても半年に一度は歯科検診を受け、問題がないことを確認しています。開業時から続けている地味なTipsですが、効果は絶大です。

最後に食。食べ物は好きなものを食べていますが、圧倒的に変わったのが酒量。コロナ前に比べて、酒の量をかなり減らしました。最近では月に数回ある懇親会くらいで、晩酌はしてません。酒をあまり飲まなくなると、飲んでいたころがいかに疲れていたのかが逆に分かるようになりました。

結び

2026年、売上目標や事業拡大の計画を立てるその前提には、必ず「あなた自身の健やかさ」が鎮座していなければなりません。

「自分が倒れたら、この会社はどうなるのか? 社員や家族はどうなるのか?」

この問いに対し、財務面での備えと、自分自身の心身のメンテナンスの両面から「大丈夫だ」と答えられる状態を作ること。これこそが、激動の時代を生き抜く経営者の、真の「強さ」であり、「品格」であると私は信じています。

本年も、皆さまと皆さまの大切なビジネスが、健やかに、そして力強く成長していくことを心より願っております。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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